主な症状

• 傷跡が盛り上がり、赤みや硬さを伴う
• 痛み、かゆみ、膨らみ、硬みなどの不快な症状が現れることがある
• 周囲の皮膚よりも明らかに色が濃くなる（赤色〜紫色）
• 元の傷の範囲を超えて広がることがある（特にケロイド）
• 時間の経過とともに自然に改善することが少ない
• 引きつれ感や違和感を伴い、可動域制限を引き起こす（拘縮）場合がある

外傷、手術、ピアス、ニキビ跡などの皮膚の深層に及ぶ損傷により、傷の治癒過程で線維芽細胞が過剰に活性化し、コラーゲンが過剰に産生されている状態です。元の傷の範囲で過剰に膨らんだ状態が肥厚性瘢痕、元の傷の範囲を超えて過剰に膨らんだ状態がケロイドです。

主な原因

• 強い皮膚の張力（関節部や胸部など）
• 遺伝的素因（家族にケロイド体質がある場合、リスクが高まる）
• 慢性的な刺激や感染による炎症の持続
• 体質や年齢（若年層ほど発症しやすい傾向）
• 等が挙げられます。

• 症状の悪化：赤みや盛り上がりがさらに強くなり、痛み・かゆみが慢性的に続く場合があります。
• 硬化・引きつれ：瘢痕組織が硬く厚くなることで、関節付近では可動域制限や動作の制限を引き起こすリスクがあります。
• 心理的ストレス・コンプレックス：見た目の変化が大きく、長期間にわたるため、精神的な負担や自信の喪失につながることも少なくありません。
• 治療が難しくなる：時間が経つほど瘢痕組織は成熟し、硬くなるため、早期治療に比べて治療効果が得にくくなります。
• 早期に適切な治療を開始することで、症状の進行を防ぎ、より良い結果が期待できます。