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保険の使える傷跡の治療も…ある??

とっても多い相談内容である傷跡修正。
今回はその中でも、保険治療が使える治療の種類を紹介します。

 

 

保険が使えるかの判断は、まず、そもそもとして「どうしてその傷跡ができたのか」から考える必要があります。
例えば「脂肪吸引をした傷跡が気になる」というのは、自費の治療の傷跡なので全例で自費治療です。
一方で、「虫刺されがひどい傷跡になった」「子供のころにぶつけた傷跡がひきつれている」「盲腸の手術跡が汚く残っている」
などの病気、外傷に由来するものは保険での治療が可能となります。

 

 

次に考えなければいけないのは傷跡の種類はなにか、ということ。

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ざっくりと言えば傷跡は上記の3種類。
このうち右の2つ「肥厚性瘢痕」と「ケロイド」が病的なもの、左の「成熟瘢痕」は正常なものになります。

成熟瘢痕をそれ以上にきれいにしたい!はなかなか困難です。ステロイドやら軟膏やらを使ったとてそれ以上はきれいにならない完成形の傷跡だからです。
なので切り直して縫い直すことや、ダーマペン、フラクショナルレーザーなどの治療はありますが、これらの治療は保険診療の範疇を超えるので基本的には自費の治療になります。

一方で「肥厚性瘢痕」や「ケロイド」に対するステロイドの治療(注射、塗布、テープ剤)などは保険診療が可能です。
では傷を切って縫い直すのはどうでしょう。

これは保険が効くこともあれば効かないこともあるが正解です。
いわゆる「瘢痕拘縮」を伴う場合は保険治療が可能です。

「瘢痕拘縮」として、肥厚性瘢痕やケロイドで機能的な障害をきたしている場合はその手術的治療は保険での診療が可能です。
逆に整容の改善のみが目的の場合は、肥厚性瘢痕やケロイドでも自費の治療になってきます。

他にも傷跡の色素沈着や赤みに対して、ハイドロキノンの外用、色素レーザーの照射。
傷跡の凸凹をならすために「キュアジェット」、「CO2フラクショナルレーザー」、「ダーマペン」。
傷跡の白抜け(妊娠線などが代表的)に対する「傷跡アートメイク」など多彩な治療方法がありますが、それらも全て自費です。

 

ということでまとめますと、
外傷や病気などが原因での傷跡を落ち着かせる治療外傷や病気などが原因での機能的障害を伴う傷跡の治療が保険診療が可能なきずあと治療なのでした。

判断が難しければ是非一度カタチクリニックにご来院ください。