修正手術が難しい理由とは?

― 初回の手術から意識すべき大切なポイント ―
美容医療の現場で、「修正の手術はなぜそんなに難しいのですか?」という質問をよくいただきます。
一見、やり直しのように思える修正手術ですが、実際には非常に繊細で、高度な技術を要する治療です。
ここでは、その理由をわかりやすく解説します。
1. 癒着を丁寧に剥がす必要がある
修正手術では、前回の手術によって“組織同士が不自然に癒着している”ケースが多く見られます。
この癒着をひとつひとつ丁寧に剥がしていく作業は、非常に繊細でリスクを伴います。
少しでも誤って操作してしまうと、必要な組織を傷つけてしまう可能性があるため、
慎重かつ正確な技術が求められます。
2. 健康な組織がすでに損なわれていることも
前回の手術で、必要な組織や血流が損なわれている場合があります。
そのため、たとえきれいに分解しても、
“再構築に必要な健康な組織が残っていない”というケースも少なくありません。
これは、修正手術を難しくする大きな要因のひとつです。
3. 不足した組織を移植して補う必要がある
健康な組織が足りない場合には、他の部位から組織を採取し、移植して補う必要があります。
つまり、「壊れた部分を直す」だけでなく、「足りない部分を新たに作る」という二重の工程が必要になります。
このような複雑な再構築作業が、修正手術を“2倍以上難しくする”理由です。
4. 初回の手術で最も大切なこと
このように、修正手術は非常に難易度の高い手術です。
だからこそ、初回の手術を行う段階から、
「無理のない設計」と「組織へのダメージを最小限にすること」が重要です。
最初の手術から“修正を見据えたアプローチ”を行っている医師であれば、
不必要なダメージを避け、将来的な修正も最小限に抑えることができます。
まとめ
修正手術が難しい理由は、
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癒着の除去が繊細であること
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健康な組織が失われている場合があること
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不足した組織を補う必要があること
の3点に集約されます。
初回の手術をどの医師に任せるかで、その後の結果や修正の難易度が大きく変わります。
経験豊富で、組織を丁寧に扱う医師を選ぶことが、何よりも大切です。